「単語も文法も勉強しているのに、英作文になると手が止まる」「模範解答は覚えたのに、質問が変わると書けない」。英検準2級を目指す中高生について、このように感じている保護者の方は少なくありません。
こうした状態を見ると、さらに単語を覚えさせたり、難しい文法問題を解かせたりしたくなります。しかし、実際の答案を確認すると、英語を書く前の段階でつまずいているケースが多くあります。
この記事では、英検準2級ライティングで点が伸びにくい原因と、家庭で最初に取り組める練習を、英検指導の視点から整理します。
英検準2級のライティングで求められること

英検準2級では、2024年度第1回検定からライティングが「Eメールへの返信」と「質問に対する意見論述」の2題になりました。リーディングとライティングを合わせた試験時間は80分です。最新の形式は、受験前に必ず英検公式サイトの準2級試験内容で確認してください。
意見論述は「内容・構成・語彙・文法」の4観点で採点されます。各観点は0〜4点で、合計16点です。つまり、難しい単語や文法を使えるかどうかだけでなく、質問に正しく答え、意見と理由を分かりやすく並べる力も評価されます。
詳しい採点観点は、英検公式のライティング採点案内で公開されています。
原因1 質問を整理しないまま英語を書き始めている

点が伸びない生徒ほど、問題を読んですぐ英語を書き始めようとします。しかし、質問の意味や自分の立場が曖昧なままでは、途中で何を書けばよいか分からなくなります。
知っている単語をつないでいるうちに、質問からずれた内容になることもあります。英検公式の採点案内でも、QUESTIONに対応していない解答は、すべての観点で0点と判断される場合があると示されています。
英文を書く前に、次の3点を日本語で確認してください。
- 何について質問されているのか
- 自分は賛成・反対のどちらなのか
- その意見を支える理由は何か
質問を短い日本語に直し、自分の答えを一文で決めてから英文に進むだけでも、内容のずれを減らせます。
原因2 二つの理由が同じ内容になっている

英検準2級の意見論述では、自分の意見を支える理由を二つ書きます。ところが「便利だから」「簡単だから」のように、意味がほとんど重なっている答案がよくあります。
例えばオンライン授業について書くなら、理由1を「移動時間を減らせる」、理由2を「外出できない日も学習できる」とすると、異なる視点になります。
さらに、それぞれの理由に結果や具体例を一つ加えます。
- 移動時間を減らせる → その時間を宿題や復習に使える
- 外出できない日も学習できる → 天候などの影響を受けにくい
大切なのは、理由だけで終わらせず、「理由の結果、何がよいのか」「例えばどのような場面か」まで考えることです。
原因3 First・Secondという型だけを覚えている

First, と Second, は文章の順序を分かりやすくする便利な表現です。ただし、この二語を書くだけで構成が整うわけではありません。
Firstの後には理由1とその説明、Secondの後には理由2とその説明が必要です。また、Because it is useful. のようにbecauseで始まる部分だけを書くと、文として不完全になることがあります。
型は答案の骨組みです。中身となる「意見・理由・説明」があって、初めて型が機能します。
家庭で最初に取り組みたい「日本語メモ」

最初から完成した英文を書かせる必要はありません。まずは、次の5項目を日本語でメモする練習から始めてください。
- 質問を短い日本語にする
- 賛成・反対を決める
- 理由1と、その結果・具体例を書く
- 理由2と、その結果・具体例を書く
- 知っている英語で表現できる内容に言い換える
日本語メモの段階で止まるなら、必要なのは単語暗記よりも、意見や理由を作る練習です。日本語では書けるのに英語にできないなら、語彙・文法・表現の問題です。
この二つを分けると、「とにかく英作文を何度も書く」という曖昧な勉強から、必要な部分を練習する勉強へ変えられます。
保護者が確認するときのポイント
家庭で答案を見るときは、細かな文法ミスをすべて直す前に、「質問に答えているか」「理由が二つあるか」「理由と具体例がつながっているか」を確認してください。
赤字で直す箇所が多すぎると、本人が次に何を意識すればよいか分からなくなります。まず一回の練習で直すテーマを一つに絞り、次の答案で同じ点が改善できたかを見る方が学習につながります。
塾へ相談した方がよい目安

次のような状態が続く場合は、模範解答を増やす前に、答案を作る手順から整理した方がよいでしょう。
- 問題を読むと長時間手が止まる
- 理由が一つしか思いつかない
- 二つの理由が毎回似てしまう
- 問題が変わると覚えた型を使えない
- 添削後も同じ間違いを繰り返す
- 本人が「何が分からないか」を説明できない
英検対策では、完成した英文だけでなく、書く前の考え方まで確認することが重要です。「質問の理解」「意見決定」「理由作り」「英文への変換」「見直し」のどこで止まっているかによって、必要な練習は変わります。
英検準2級対策をSPIREへ相談する
英検対策は、級ごとの出題形式と一人ひとりの課題を理解した英検専門塾で学ぶことが効果的です。
SPIREがあなたを合格へ導きます。現在、無料相談を随時受け付けています。川口市周辺で英検準2級のライティング対策にお困りの方は、実際に書いた答案をお持ちください。現在の答案から、次に取り組むべき課題を一緒に整理します。
※試験形式や採点方法は変更される場合があります。本記事は2026年8月30日時点の英検公式情報をもとに作成しています。
