
「英作文は最後まで書けているのに、なぜか内容点が低い」「本人は質問に答えたつもりなのに、添削すると話がずれている」。英検準2級のライティングでは、このような悩みが起こります。
原因は、英語を書く力だけとは限りません。QUESTIONを大まかな雰囲気で読み、問われていないことまで書いてしまうと、文法が正しくても得点は安定しにくくなります。
今回は意見論述問題に絞り、問題文のテーマを正しく理解する3ステップを紹介します。前回の記事「英検準2級ライティングで点が伸びない3つの原因」で紹介した日本語メモへ進む前の、さらに一つ手前の練習です。
この記事の内容
問題文を正しく読むことが最優先になる理由

英検公式サイトによると、準2級の意見論述は「質問に対する意見を英語で論述する」問題です。答案は「内容・構成・語彙・文法」の4観点で採点され、内容では、求められた意見と、それに沿った理由二つが含まれているかを見られます。
さらに公式の注意点には、QUESTIONの答えになっていない場合や、全く関係のない内容だと判断された場合、すべての観点で0点になることがあると明記されています。難しい単語を使う前に、「何を聞かれ、何に答えるのか」を外さないことが最優先です。
最新形式は英検公式・準2級の試験内容、採点上の注意は英検公式・準2級ライティングの採点観点で確認できます。
ステップ1 QUESTIONの骨格だけを取る

最初からQUESTION全体をきれいな日本語へ訳そうとすると、知らない単語一つで止まりやすくなります。まず探すのは、次の三つです。
- だれ・何について:students、people、schoolsなど
- どうすること:use、study、buy、joinなど
- 条件:in the future、more、at schoolなど
例えば、自作問題の Do you think students should spend more time reading books? なら、中心は「students」「spend more time」「reading books」です。Do you think や should の役割も大切ですが、まず話題の骨格を三つ取れば、何について意見を求められているかが見えます。
ステップ2 質問を短い日本語の一文にする

骨格を取ったら、QUESTIONを自然な日本語一文にします。先ほどの例なら、「生徒は今より読書時間を増やすべきか」です。
ここで重要なのは、単語を一語ずつ日本語へ置き換えることではありません。自分が答えるべき問いを、意味がずれない短い文にすることです。日本語が長くなるほど、元のQUESTIONにない解釈が混ざりやすくなります。
次に、その日本語へ「はい/いいえ」で仮回答します。「はい。生徒は読書時間を増やすべきだ」と言えれば、意見の方向が定まります。まだ理由は考えません。テーマ理解と理由作りを同時に行うと、思いついた理由に合わせて質問の意味まで変えてしまうことがあるからです。
ステップ3 答える範囲を線引きする

最後に、「書いてよい話」と「今回は書かない話」を分けます。読書の例なら、書くべきなのは「生徒が読書時間を増やすことへの賛否」と、その意見を支える理由です。
一方で、「電子書籍と紙の本のどちらがよいか」「大人も本を読むべきか」だけを説明すると、読書に関係はあってもQUESTIONへの直接の答えではありません。テーマが同じことと、質問に答えていることは別です。
答案を書く前に、メモの上へ「生徒・読書時間を増やす・賛成」のように三語で書いておくと、理由が横道へそれたときに戻れます。各理由について「これは三語のどれを説明しているか」と確認するのが有効です。
家庭でできる「3分QUESTIONトレーニング」

この練習では、英文を完成させる必要はありません。過去問や自作の質問を一つ用意し、次の三分だけ取り組みます。
- 1分目:だれ・動作・条件へ線を引く
- 2分目:短い日本語一文と、はい/いいえを書く
- 3分目:書く話を三語で固定し、ずれる話を一つ挙げる
保護者の方は英文を細かく訳すのではなく、「結局、何について聞かれている?」「その理由は質問へ直接つながっている?」の二点だけ確認してください。毎回すぐ英作文まで書かせるより、QUESTIONだけを複数問読む日を作った方が、読み違いの癖を見つけやすくなります。
日本語化が安定したら、次は賛否を決め、理由を二つ作る段階です。準2級ライティングの関連記事は英検カテゴリーへ順次追加します。
塾へ相談した方がよい目安

次の状態が続く場合は、英文添削だけでなく、問題を読む段階から見てもらうことをおすすめします。
- 日本語にしても何を聞かれているか説明できない
- QUESTIONの一部だけを読み、条件を落としてしまう
- 理由は書けるが、質問とのつながりを説明できない
- 添削で「内容がずれている」と繰り返し指摘される
- 問題が変わると、書き始めるまで長く止まる
必要なのは、模範解答をさらに暗記することではなく、読み違えた場所を本人が言葉にできるようにすることです。QUESTIONの理解、意見決定、理由作り、英文への変換を分けて確認すると、次に練習すべき課題が明確になります。
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※試験形式・採点方法は変更される場合があります。本記事は2026年8月31日時点の英検公式情報を確認して作成しています。

